皆さま、こんにちは
2013京都・ミスきもの 芝 優理です
すっかり春らしさを感じる今日この頃…
少し前になりますが、雪がちらつく季節に、
『能を楽しみましょ』能装束の付け方のイベントに行って参りました
能楽師の方が実際に舞台で使われている衣装の着装を実演して頂けるという、
身近では絶対に見ることの出来ないイベント
ドキドキワクワクきものでお出かけしました☆
寒い中たどり着いたのは、花見小路にある町家ギャラリー。
中に入ると、町家のほっとする雰囲気に一息ついて
体が温まる美味しい料理を頂きました
そして、いよいよ能装束の着付けです
まずは、武将の出立。
着付けは二人係で行われます。
能装束には、襟の形を固定するために袖と襟を針と糸で留めたりする
独特の着装の仕方があるそうです
全ての着装をひとつひとつ説明をしながら段取りよく進めます。
次は袴と鬘の着装です。
袴(大口)は、独特でしっかり固定をする為の木の板のようなものを使用したり
鬘は一人が背中側にまわりずれないように固定するなど
とても一人では着られない装備に驚きました
お次は、唐織着流女出立の着装です。
モデルは、実際に能をお稽古している女性の方
てっきり女性は舞台には立てないものと思い込んでいた私。
女性の方がおられたことにとても驚きました
女性役の着装は、鬘から。櫛と糸だけで固定をします。
きつすぎても緩すぎてもいけないので、とても神経を使う作業です。
着装が仕上がると、習い中の舞の動きをしてくださいました
面を付けて、舞をされるのは初めてのようでしたが
とても綺麗な動きにうっとり
そして、 2種類の装束が並んだ姿は
とても迫力があり、圧巻でした。
きものはどれもをとっても、とても豪華で重みのあるものばかりでした。
畳み方もきものと大きく変わることはなく、日本の伝統衣装の繋がりを深く感じました。
そして、普通では決して触ることのできないお面を実際に手に取って見させていただきました
私が触らせていただいたのは、女系のお面です。(ちょっと恐い ?)
お面は、一度つけたら最後まで取ることは出来ないようで、お面の着装に一番神経を使うそうです。
息ができるのかなと思うぐらい鼻と口の穴が小さいこと
目の穴も小さく、見える範囲がほとんど正面だけでした。
少しの視野の中で、舞台で踊る能楽師の方の凄さを実感しました。
最後に能の謡を聞かせて頂きました。
部屋の中で聞く謡は、まるで空気が揺れているように感じ
耳を通りぬけて、直接頭に響きわたる音のようでした。
きものを通して、能装束という日本の伝統文化に触れることができ
きものという日本の民族衣装、日本文化の深さを改めて感じ
勉強することができた、とても貴重な一日でした
素敵なイベントを企画して下さった皆様、ご招待して頂き
本当にありがとうござました
しばゆり
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能を楽しみましょう☆
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